長岡京市にある、西山浄土宗総本山光明寺に、紅葉🍁を見に行ってきた
今年は紅葉が例年より早いらしく、のんびり構えていたらもう11月も終わりになってしまった。この歳になると、来年元気で紅葉狩りができる保証なんてないので、急遽予定を入れる。
TVでも映像が流れているが、京都市内の紅葉の名所は、どこも人、人、人。立錐の余地もない程の混雑ぶり!! 揉みくちゃになりながらなんてまっぴら御免なので、少しは空いているであろう郊外のお寺に行くことにした。
パークアンドライドを利用して
11月の最終週、火曜日が雨で、水曜日の午前中ももうひとつのお天気。で、昼から急激に冬型の気圧配置になり、あくる木曜日からは真冬の寒さとの予報。ならば、月曜日に行くっきゃないね👍
28日月曜日は、いいお天気で、風もなく穏やかな行楽日和。ちょっと歩くとポカポカと気持ちの良い日だった。
長岡京市では、パークアンドライドを行なっている。パークアンドライドというのは、市営駐車場に自家用車を停めて、公共交通機関を利用して観光や買い物をすると、拝観料や駐車料金が割引になる制度のこと。
今回は、光明寺の拝観料が1000円のところ、400円に割引された。市営駐車場はJR長岡京駅のすぐそばにあり、そこから阪急バスで光明寺までは15分ほどの距離だ。駐車料金も最大で800円なので、バス代を含めても、光明寺近くの臨時駐車場を利用するよりもお安く済む。
普段は、光明寺に行くには、1時間に2本のバス運行しかない(光明寺前というバス停はなく、近くの旭が丘ホームという停留所で下車する)。
9時32分のバスに乗ろうと停留所に向かう。平日の朝だし、すいてるんと違うかな?との読みは見事に外れ、JR長岡京駅の乗り場には既にそこそこ人がいる。
32分のバスの来る5分位前に『光明寺行き臨時便』の表示のあるバスがやって来た。紅葉の時期には阪急バスから臨時便が出るとのことだ。長岡京駅と阪急長岡天神駅のみの停車で直行する便だそうだ。ラッキー💖
ここで座席の約3分の2位がうまった。もちろん私と夫は座れたよ。で、阪急の停留所に着くと、結構な人が並んでいるじゃない。
ほとんどが年配の人で、ガンガン乗り込んでくる。ぎゅうぎゅう詰めの満員電車並み😱 数人乗れない人まで出て来る始末。すぐ後に次のバスが来るからいいものの、こんなに大勢の人が行くなんて思いもしなかった。
いよいよ境内の中へ
このご時世、入り口で手指の消毒と検温は必須になっている。どちらも済ませて、総門をくぐり表参道を上がって行く。
ここは緩やかな坂になっていて、運動不足の身には結構堪える。もちろんマスクをしているせいもあるが、息が上がる。
その横を多分普段から鍛えているのであろう、年配の人達がスイスイ歩いて行くから、ちょっぴり情けない😭
表参道を上がりきったところに、今までお寺では見たことの無い看板を発見。
それが上記のもの。ね、ビックリするよね。まあ商魂たくましいというかなんというか、あまりお寺には似つかわしくない気がするけど。
この看板を見て思い出したのだが、昔、15,6年前かな? 福井県の永平寺に観光に行ったことがある。その時に順路の最後で僧侶がお布施(寄附のこと)のお願いをしていた。
お寺も維持するのにかなりの経費がかかるだろうし、今は檀家さんも減っているから大変なんだろう、その事自体はそんなものかなと思ったけど、受付の中で、お坊さん達がパソコンをたたいているのにはちょいと興醒めしたっけな。
昨今は花手水が流行りなのか、ここでも華やかな花々が人の目を引いていた。頭の上にはお花のぼんぼりまで飾ってあり、一層華やかだった。
入口で貰ったリーフレットを見ながら、御影堂の隣の阿弥陀堂で靴を脱ぎ、順路に沿って回って行く。この時期は特別公開ということで、普段は観れない仏像や襖絵、掛け軸なども拝見できた。
ただ、建物の中は全面撮影禁止ということで、残念ながら写真はない。
建物と建物の間は、この様な渡り廊下で結ばれている。一部立ち入り禁止のところもあった。
釈迦堂前の白州に信楽庭というお庭がある。大小18個の石を配した庭だ。赤い毛氈をひいた縁側には、多くの人が座っていて、写真を撮ったり、静かに庭を眺めていた。
釈迦堂の中の紅葉の間。他のお堂の中は撮影禁止になっていたが、ここは大丈夫とのことで、入れ替わり立ち替わりカメラを構える人が絶えない。人が途切れる僅かの隙間を狙ってシャッターをきった。
場所によっては既に葉が落ちてしまったり、茶色くなってしまった木々もあったが、まだまだ美しい色合いを保っている枝も残っていた。
釈迦堂の中では、『安田念珠店』さんが出張販売をされていた。『安田念珠店』さんは天保3年創業の京都では有名な念珠店で、私と夫の念珠もここのものだ。
しかし、お寺で販売をされているのを見るのは初めて! 最近ブレスレットの様な手首にはめる念珠があるが、それを買い求めている人もいて‥ まあ、お寺の中だからご利益があるのかもね。
最後の最後、出口近くに一番大きなお土産物売り場があった。途中にもバームクーヘンなどを売っているところもあったが、ここが入口の看板にあった会場なのね。
売り子さん達も、「ここが最後ですよぉ〜 お買い忘れはないですかぁ?」と声を張り上げて呼び込みをしていた。結構な人がお土産を買い求めていたが、私は特に物珍しいものもないので、ごめんね、スルーだよ。
お堂を出た所にも丁度見頃の木があった。
最後に一番の見どころ、もみじ参道。両脇赤や黄色に美しく色付いた紅葉のトンネルの中を緩やかに下って行く。
鎮守社から薬医門を経て総門(最初にくぐった入口の門)まで、艶やかな、そして華やかな紅葉に囲まれて、晩秋の良き朝を過ごす事が出来た。
長岡京駅の近くでお昼をいただいた
帰りも、臨時バスが出てるかもしれないと、駐車場にいたお寺の方に聞いてみると、10分もしないうちにやってくると教えてもらった。バス停までのんびり歩いて少し待っていると、程なくバスがやって来た。
長岡京駅に着いたのは、ちょうど11時頃。そこそこ歩いたのでお腹もいい具合にすいている。時間も早いので、お客さんも少ないだろうし、ここでお昼をいただくことに。
何度か利用したことのある『源輝家』さん。市営駐車場の入っているバンビオ2番館の一階にある居酒屋だ。お昼はランチをされていて、ボリュームがあって、でもお値段はリーズナブルなお店。
私は鶏の唐揚げ御膳を、夫は白身魚のフライ御膳をいただいた。11時ちょい過ぎに入ったので、一番客。食べ終わるまでに時間が早いこともありお客さんは一組だけだった。
ゆっくり食べてお会計をして、駐車料金は700円だった。