Hawaiʻi 海も山もショッピングもいいけど、美術館に行くのはどう?
ハワイに行き始めた頃は、やっぱり海で遊んだり、ショッピングに夢中になる。特に女性にとってショッピングはたまらなく楽しい。
私も最初の頃は、DFSやアラモアナショッピングセンターで滞在中のかなりの時間を費やした。
4泊6日の日程では、初日は半日ほどしか動けないし、最終日はフライトの時間にもよるが、ほとんど何かをするのは難しい。なので、他のことに目を向ける余裕はないかもしれない。
何度か回数を重ね、また夫の有給休暇が取りやすくなり、日程も7泊9日と延ばす事が出来る様になった頃から、もう少し他の体験もしてみたいと考えるようになった。
子供の頃から美術館には親しんでいた
私の母は、昔から絵が上手だったそうだ。小学生の時にはよく授業で描いた絵が張り出されたりしていたらしい。実際、お正月に送ってくれる年賀や誕生日、季節の便りの絵手紙は、娘の欲目ではなく、とても素敵で上手だと思う。
私自身はその才能はまったく受け継いではいない。が、母の付き合いで、子供の頃から海外の美術館の展覧会が開催されると、度々鑑賞に出掛けた。
絵のことは全くわからないが、見るのは好きだ。構図がどうとか、なんとか派とか、そういう小難しいことは抜きに、ただ綺麗だなぁとか、なんか心引かれるなぁでいいと思っている。
ホノルル美術館への行き方
① The Busで行く方法。クヒオ通り(The Busはカラカウア通りではなく、クヒオ通りにバス停がある)から2番か2LのBusに乗ると、美術館の前で停車するので、迷うことなく行ける。
英語のアナウンスが流れるのだが、聞き取れなくても美術館が見えたら降車ひもを引いても間に合う。ハワイのバスでは、降りる合図は、日本の降車ボタンの様に押すタイプではなく、窓の上あたりに垂れている白いひもを引いて知らせるというシステム。
② ワイキキトロリ-で行く方法。レッドラインというトロリーに乗ると行くことが出来るが、60分に1本と本数が限られているのでちょっと不便かな😓
③ JTBやHISの専用トロリーで行く方法。現在はコロナ禍でパッケージツアーは行われていないが、そのうち状況が改善すれば復活するだろう。参加者は無料で利用できるので大いに利用しよう。
④ レンタカーで行く方法。車の運転が出来れば、これが時間を自由に使えるので一番便利だと思う。駐車場は美術館の道路向かいの少し離れた所にある。当時は確か1台5ドルだったと記憶している。
いざ、美術館の中へ
2014年に来館した時の入館料は一人10ドルだった。今は20ドルに値上げされているという。以前は月曜日が休館だったが、今は休館日が増えているらしい。人数制限もあるかもしれないので、来館の際はHPで確認が必要だ。
日本の美術展のように混んではいない。というかガラガラといった方が正解だ。敷地もかなり広いし、各分野ごとに部屋も分かれているのでゆったりと鑑賞することが出来る。
基本的に絵画や展示品と人との間に何かがあるわけではない。つまり、ガラスやロープでしきってはいないのだ。日本の美術館や展示会ではありえない光景だ。
昔、とある海外の美術館が来た時に、ちょっと、まさに足元のロープのほんの少し向こう位を指さしただけで、係の人が飛んできて、すぐ注意された。まあ、借り物だし何かあったら大変なのはわかるけど、絵はガラスケースの中に入ってるのだし、ええっ、てこっちがビックリしたわ。
ホノルル美術館では、間近に鑑賞することが出来るし、本当に顔をすぐ近くまで近づけて見ることも可能だ。またガラスケースもないので変に光の反射の影響を受けること無く、本来の色彩を堪能することができる。
実際、現代アートの立体オブジェを子供が触っていた事もあるのだが、別に注意もされてなかった。いたずらをしようとしているのではなく、表面を触って楽しんでいた様子だった。
そしてもう一つ驚くのが、写真撮影が可能なのだ。
有名な画家の絵もほんとに間近で鑑賞できる。展示室の中には椅子やベンチが置かれていて、心ゆくまで気に入った絵を眺めて過ごせる。何とも贅沢な時間である。
この観音さまは何度見ても圧倒される美しさだ。写真ではわからないがかなり大きい像だ。ここの部屋は中国の展示品の部屋で、入って左手にこの像が鎮座している。
部屋は少し薄暗くなっていて、観音さまには真上からスポットライトがあたっており、神々しいオーラを放っていて、なんだか厳粛な気持ちになる。
この作品はインドのもので、Nandi's Headというそうだ。ヒンドゥー教の牡牛の事。と、ネットで調べると記載されていた。
ものすごく迫力のある像で、色はかなり褪せているが、元は極彩色だったのだろう。
さすがにこの様なガラス製の小物類はショーケースの中に収められている。これも中国の物だ。
こちらは、日本の仏像。日本のカテゴリーの展示品では他に掛け軸や浮世絵、日本刀なども展示されている。
こちらは、ハワイアンアート展示室の作品。フェザーケープの方は18世紀後半から19世紀前半に作られた物。フェザーレイは20世紀中頃に作られた物だそうだ。
ハワイでは、鳥の羽を使ったレイやケープは位の高い人のみ身につけられる高貴なもので、鳥たちの羽は必要な分だけ取られて、もちろん殺されるなんてことはなかったという。
ホノルル美術館は国ごとに部屋がわかれていて、その各々にテーマのある庭園がある。それぞれ違った魅力があり、フォトジェニックなお庭なので、思い出の一枚におさめてみてはいかがかな。
もし時間に余裕がある旅なら、是非ともホノルル美術館に足を運んで欲しいと思う。南国のリゾートで、また違った体験が出来て、良い思い出になるのではないだろうか。
私も次回も必ず再訪しようと、その日が来るのを心待ちにしている。