先月、3年ぶりに紫陽花の花手水で有名な眼の観音様、柳谷観音に行ってきた
京都、長岡京市に、手水に花を浮かべてその美しさを鑑賞する、という花手水の発祥の地と言われている楊谷寺、柳谷観音がある。長岡京市の中心から、車で約20分くらいの、途中かなり細い道路をくねくね登って行った山の中のお寺だ。
雨に濡れた紫陽花が見たいと思っていたのだが
お寺のHPで、紫陽花の開花状況を確認しながら、満開近くになったら見に行こうと思っていた。
例年なら梅雨の時期。大雨はごめんだけど、少し雨に濡れた花を見るのも風流じゃん、って天気予報とHPをにらめっこしてたのだが、異常に早い梅雨明けときたもんだ。
3年前も6月の3週目に訪れたのだが、今年は梅雨明けの後、とんでもない猛暑がやってきた。が、この日照りなので、早く行かねば花が枯れてしまう😱 ということで6月27日に行って来た。
お寺は朝9時から拝観できるので、9時ちょい過ぎに到着。平日なので門前駐車場と第一駐車場以外は無料で利用できる。さすがに朝一だし人はまばらだった。
正面の階段は結構急で、初っ端から汗をかいてしまった。門をくぐると、有名な花手水が左手にある。
今回の花手水の紫陽花はピンク系の濃淡のお花だった。右の写真は、私の撮り方が下手くそで、ハートが綺麗に入ってないのが残念。暑くてぼおっとしていたということで許してね。
前回訪れた時の花手水は、濃い紫やブルー、赤紫の紫陽花が浮かんでいた。
靴を脱いで本堂に上がり、御本尊を拝む。古来より眼病に霊権あらたかな、十一面千手千眼観世音菩薩が御本尊として祀られており、京都府の重要文化財に指定されているという。
本堂から時計回りでご利益巡りに沿って回っていく。次に庭手水を拝見。
苔むしたお庭に柔らかい色の紫陽花が映えて、とても情緒のある景色だ。渋い紫色の和傘も素敵💕
庭手水のすぐお隣は恋手水。ここでは、可愛い3羽の鳥の置物がお出迎え。
更に奥に進んで行くと、琴手水がある。水琴窟の事で、手水鉢の近くの地中に空洞を作り、その中に水滴を垂らして、その際に発する音を反響させて、その音を楽しむという趣向である。
手水鉢の水を柄杓ですくって、右下の金属の円板に落とす。そばに竹筒が置いてあるので、耳に当てて水滴が反響する音を楽しむのだ。澄んだ心地よい音を聞くことが出来る。
琴手水のある上書院から奥之院へと通じる階段がとにかく急で長い😩 ただ救いは、かなり山の上なので、街なかとは違い、涼しい風が吹いていること。階段の両側には紫陽花の花々が満開で、花を鑑賞しながらゆっくりと上がって行く。てか、ゆっくりとしか上がれないんだけどね。
パンフレットには、手毬紫陽花と、がく紫陽花が植えられている、と記載があるのだが、どちらもがく紫陽花の様な感じなのだが‥
白い紫陽花って珍しいんじゃないかな? とっても素敵だった。
前回撮った上の写真のものが、手毬紫陽花だと思う。花には詳しくないのであってるかは不明です😅
奥之院は、パンフレットによると、子授け・安産の観音様をお祀りしているお寺だそうだ。ここ奥之院が一番標高の高い場所で、あとは緩やかに山門まで下り坂だ。
途中、奉納された鳥居の前の階段に、色とりどりの紫陽花の鉢植えが並べてあり、これも柳谷観音さんのインスタでよく上がっている場所だ。
そして、これもインスタで有名な木々の間から覗く空がハートの形に見える風景。奥之院から下って行く石畳の通路の両側の木が、通路の上の方で寄り添うように伸びており、偶然その隙間がハートの形になっているという、なんともほっこりする景色なのだ。
更に下って行くと、モリアオガエルの生息池がある。このカエル、天然記念物だそうだ。真ん中ほどに写っている白い塊がカエルの卵だと、池のほとりにいたおじいさんが教えてくれた。
てことは、あの白い塊からおたまじゃくしが落ちてくるってことなのか? 水の中じゃなくていいのか?、干上がらないのか?、不思議な生態だなぁ。
下りの通路の一番最後に、上の写真の左側、きりしまの恵という種類の紫陽花と、右側はがく紫陽花の一種なのか、よくわからないのだが、変わった色合いの紫陽花の鉢が置いてある。
のんびり、ゆったり鑑賞しながら巡って、約1時間半から2時間てところかな。種類の違う紫陽花が植え替えられるので、その時々で見られる紫陽花は変わって来る。また数年したら訪れてみたいと思っている。
秋の紅葉のころも素敵みたいなので、今年は秋にも行こうかなと考えている。