『Hanohano Helumoa』に出てくるカヒリの実物が見たくてビショップ博物館へ行く
♪Hanohano Helumoa i ka lawe mālie♪で始まる『Hanohano Helumoa』というMele。踊っていてとても気持ちの良い、かなり前に習った、大好きな曲の一つだ。
Hanohanoとは、壮大な、雄大な、気高い、高貴の、などの意味。i ka lawa mālieは穏やかさ、静けさを運ぶという意味かな。
そしてHelumoaは地名で、ロイヤルハワイアンショッピングセンターとロイヤル・ハワイアン・ホテルがある辺りの昔の呼び名だそうだ。
1番のMeleに、kāhiliという単語が出てくる。先生から、「どんなものかちょっと調べてみてね」と言われたので、色々調べてた中で、たまたまその当時家にあった雑誌を見ると、偶然記事がちょこっとだけ載っていた。
下の写真の『ハワイスタイル』という雑誌にビショップ博物館のことが掲載されており、Kāhili Roomの写真も載っていたのだ。
kāhiliとは、王様、もしくは王族の権力や威信、彼らの存在を示したもので、棒の先に鳥の羽を飾った物の事だそうだ。
ビショップ博物館への行き方
ビショップ博物館(Bishop Museum)は、ハワイだけでなく、ポリネシア全般の歴史や文化を紹介する、ハワイ州で最大の博物館である。
ビショップ博物館へは、以前はワイキキトロリーのパープルラインが便利だったのだが、調べてみると、現在は運行していない様だ。コロナの影響なのか、今はピンクライン、レッドライン、ブルーラインの3ラインのみとなっている。
なので、The Busかレンタカーで行くか、タクシーもしくはUberを利用するかになる。タクシーとUberは使ったことがないので、どの様なものかはわからない。
The Busなら、ワイキキから(バス停はクヒオ通りにある)2番のバスに乗ると約40分~60分ぐらいで到着する。School St. とKapalama St.の交差点で下車、博物館までは、徒歩5分ぐらいだ。
The Busの運賃は、現在2ドル75セント。私が初めて渡ハした頃は、1ドルか1ドル50セントだったと記憶しているのだが、あっという間に高くなっちゃったのね。
レンタカーなら、博物館に駐車場がある。1台5ドルの利用料だ。ワイキキから、道の混み具合にもよるが、15分から、混んでいたら30分くらいで到着する。
お目当てのカヒリルーム
お目当てのカヒリルームは、とても厳かな空気が流れていた。カヒリには、非常に背の高い物(高ければ高いほど、位の高い人のもの)と、手に持つ小さめのサイズのものがある。
ハワイでは、高い所に神々が住んでいると言い伝えられている。その高いところに鳥は近づくことが出来るので、神聖なものとされ、その羽が王様や王族の象徴として使われたという。
長い年月が経っているのに、見事なまでに美しい姿で残っており、とても感動した。
背の高いカヒリはイオラニ宮殿の門に掲げられている紋章にも描かれている。右側の人物が持っているのがカヒリだ。
ゆったり見学できるメインホール
本館は3階建てになっており、1階にはポリネシアンホールとハワイアンホールがある。ポリネシアンホールにはカヌーや地図が展示されており、カヒリルームもここにある。
メインホールのハワイアンホールは、3階建ての回廊構造になっており、1階には、古代ハワイアンの住居を再現したものや、神殿を再現した物などが展示されている。
2階にはハワイアンが昔使っていた生活道具や楽器などが、3階には歴代の王様が身につけていたものが展示されている。
なかでも、有名なのが上の写真のカメハメハ大王のマントであろう。これは全て鳥の羽でできている。ハワイでは、このようなマントやケープ、レイを鳥の羽で作る場合、決して鳥を殺したりはしない。
1羽の鳥から5,6本の羽を取って、後は離すので、膨大な数の羽を手に入れるには相当な苦労と月日がかかっただろう。これ程の立派なものを身にまとうことが出来るとは、王様は計り知れない程の大きな権力を持っていたのだなぁ。
この他にも、写真がないのが残念だが、人の髪の毛でできたレイleiも展示してあった。ちょっと怖い感じもするけど、これも位の高い人だけが身につける事が出来たということだ。
場所的に少し不便なところにあるが、ハワイの歴史に興味があれば、是非訪れてみて損のない所だと思う。