やってみたいな、が始め時 ハワイアンキルトで使うさまざまな道具の紹介と作り方
やってみたいという気持ちが大事
ハワイアンキルトのバッグや小物を持っていると、「ハワイで買ったの?」とよく聞かれる。「自分で作りました」と答えると、必ず「ええっ、凄~い」と褒められる😊
自分ではどうすごいのかはわからないが、なんせ特に器用なたちでもないので、まあ好きでチクチク地道にやっているだけだから、そっかなぁ位にしか思ってはいない。
普通になみ縫いが出来れば、後はやる気と根気さえあれば誰でも出来ると思う。
まずは本を参考に作ってみたい作品を選ぼう
私はキャシー中島さんの本の中から選ぶことが多いが、他にはアン藤原小百合さんやマエダメグさんなど何人かの方が出版されているので、気に入った作品を選んでみよう。
小さい作品が手頃でいいかなと思えるが、細かい部分も多いので、私は最初は20センチから25センチ位の大きさの物がいいと思う。手芸に慣れてない方は、タペストリーがおすすめ。
ミシンを使い慣れてる人や普段から手芸をされている人ならバッグやクッションも挑戦しがいがあるかな。
いよいよ制作にとりかかろう
作りたい作品が決まったら、まずは生地を用意しよう。
選んだ作品の写真を参考に、色は自分好みに変えてもいいのでは? 私は、土台布と呼ばれるベースの布はむら染めの生地を使うことが多い。裏生地は、ポーチや鞄、クッションなど、中袋が付いたり裏が見えない物の場合は、単なる白い生地を使うが、タペストリーなどはハワイアンな柄の生地を使う。
生地はおおむね綿100%のものを使っている。ネットで買うこともあるが、近くの手芸店でセールの時にまとめて買うこともよくある。
モチーフをカットしてしつけをかける
まずはモチーフを縫い代をつけてカットして、土台布に広げてまち針を打つ。そして出来上がり線の約1~1.5㎝内側にしつけをかける。この時、カッティングボードを下に引いておくと机などに傷がつかなくてすむ。
しつけは大きな針目なので、やはり専用の針を使うとサクサクすすむ。糸はしつけ糸という商品もあるが、無くても木綿の太めの糸で代用可能だ。
次にアップリケ針でモチーフの端を3~5㎜内側に折り込んで奥たてまつりという手法で縫っていく。右の写真の説明の縫い方でぐるっと縫っていく。
針は目的によって長さが違うので専用のものを使った方が作業は楽だ。最初はしつけからアップリケ、キルティングまでセットになった物を用意すれば全てがまかなえるのでおすすめ。使っていくうちに、どうしても折れたりもするので、それぞれ買い求める様になった。
キルト糸は右の写真のメーカーのものがよく使われる。ダルマのDual Dutyはポリエステル68%綿32%の混紡、Mettlerは綿100%で適度な太さとこしがあり、色目もかなり揃っているのでおすすめだ。
紹介が後になってしまったが、はさみも布専用の物を使った方がいいと思う。モチーフが大きな物の場合は写真右の大きな裁ちばさみを、小さい物の場合はカットワークはさみを使っている。
左の写真の手芸はさみは、糸を切ったり、モチーフをアップリケする際に、カーブのきつい箇所や細かいところのカットがしやすい。
全てが終わったらしつけ糸を取る。
たてまつりが終わったら土台布、キルト芯、当て布(裏布)を重ねてしつけをかける
面倒くさいが、3枚重ねて又々しつけをかけなければならない。
キルト芯とは中綿のこと。薄手、中厚手、厚手があり、カットして売っている物や、お店で必要な長さをカットしてもらう物もある。写真の上に写っているドミット芯はキルト綿を圧縮したものなので、キルト芯に比べてしっかりしている。
なので、キルト芯はタペストリーや小物に、ドミット芯はバッグなどにと使い分けをすると仕上がりが綺麗だ。
次は落としキルトとモチーフの中に模様をキルティング
しつけが終わると、まずはモチーフの周りに落としキルトをする。落としキルトとはモチーフに沿って細かくなみ縫いをする事だ。
落としキルトをすると、モチーフがふっくらと浮かび上がった様になる。
針目は、落としキルト、モチーフの中、エコーキルトともなるべく細かく、1㎜くらいを目標に頑張ろう。
小さな作品の場合は、特に必要はないが、30㎝くらいのタペストリーとかになるとフープを使った方が綺麗にできる。フープはちょっとゆるめにはめると針をすすめやすい。
一度キッチリはめてから(ネジは少し緩めた状態で)真ん中くらいをゲンコツで持ち上げて布をたるませて、ネジをしっかり締める。たるませ具合は人によってそれぞれなので、自分のやりやすいところを見つけて欲しい。
モチーフの中のキルティングは、葉っぱの葉脈や花びらや花弁を表してる。
キルティングをする際に必要なのがシンブル、指ぬきだ。種類は幾つかあるが、キルティングの方法によって選ぶ。私は中指の頭で針を押すので、トップにくぼみのあるタイプが針が滑って逃げないのでやりやすい。
指の腹で針を進める人はピンクの革製のタイプや私の使っているタイプでくぼみのない物でも大丈夫だ。また、爪の長い人やネイルアートをしている人は上部が開いているタイプが使い勝手がよい。
金属のシンブルは、いくつか大きさがあるので、実際お店で試してから購入することになるだろう。上部の開いているタイプは爪側が開け閉めでき、また革製のタイプはある程度融通がきく。
中にキルト芯も挟んでいるので、結構な厚さがある。初心者は2針から3針くらいを、慣れてくると4~5針を一度に縫うので、針を引き抜く時にかなり力を入れなければ抜けない。なので人差し指にラバーシンブルをはめておくと、抜きやすいし、指先の保護にもなる。
私の使っているラバーシンブルも3種類、同じクロバーの青いもう少し分厚いシンブルも大小サイズがある。青いタイプを使ったこともあるが、カラータイプの方が柔らかくて好みだ。青いタイプの方が丈夫だけど・・・
フープも大きさが色々あるので、作品によって使い分けている。その他にもスタンドフープという脚のついたタイプもある。これは2枚の生地を継ぎ合わせて作る大きなタペストリーやベッドカバーの制作の時に利用されるものだ。
さあ、もう一息、エコーキルトへ
モチーフの周りに波の様に広がるのがエコーキルトだ。幅は特には決まりはないが、つまり好みってことかな😅 私はポーチなど、小さいものの場合は自分の小指の幅くらい、クッションなどは人差し指の幅、それより大きな物は親指の幅くらいにしている。
エコーキルトをする時にチャコペンであらかじめラインを描くとわかりやすいかもしれない。私は描く時もあれば、いきなり縫っちゃう時もある。
ラインを描く時におすすめなのが、下の写真のアイロンチャコペンだ。今まで、水で濡らすと消えるものや、消しゴムで消えるものも使ったが、イマイチ綺麗に消えない。
ところがこのアイロンチャコペンはとても優秀なのだ。生地の上から軽~くアイロンを滑らすと、あら不思議😆あっという間に消えてしまうのだ。
ここまでくると、完成間近!もう一息だ。
最後の仕上げ
エコーキルトが終わるといよいよ仕上げにはいる。ポーチなどの小物は仕上げも手縫いだが、バッグやクッションはミシンの方が楽で頑丈に仕上がる。
私が参考にしてるキャシーさんのキルト本にも各々の作品の作り方欄に制作過程は載っているのだが、何せ手芸など、ハワイアンキルトを始めるまで、全く興味がなかったので、素養がない。
なので下の写真のHow to本を参考にしている。図解入りで大変わかりやすく説明してあるので重宝している。
最初の頃は仕上げまでかなりの時間がかかったが、実際完成したものを見ると、感慨もひとしお💖 ちょっとくらい針目が揃ってなくても自分で作った物は本当に愛おしい。
こんな不器用な私でも出来るのだから、是非とも興味のある人は始めてみたらいかがかな😄 このブログが少しでも手助けになれば幸いだ。